「50代から新しい趣味を始めても意味がないのでは?」
「若い頃のように夢中になれることなんて、もう見つからないのでは?」
そう思ったことはありませんか。
まさ爺です。

俺は50代に入ってから妻を病気で亡くした。
長い闘病の末に見送ったその日から、心に穴があいたままだった。
仕事にしがみつき、夜は酒に逃げて、虚しさをまぎらわせていた。
「このまま何も楽しめないまま、定年を迎えるのか」
夜中に目を覚ましたとき、何度もそうつぶやいた。
50代は体の衰えや将来の不安に直面する時期だ。
大切な人を失った悲しみも重なり、支えを見失いやすい。
◆ ◆ ◆
でも安心してください。
趣味は心をつなぎとめる灯りになります。
小さく始めても大丈夫です。
そこから日常は少しずつ変わっていきます。
この記事では、私の体験を交えながら「趣味で人生を楽しむ3つのコツ」を紹介します。
まずは第一歩、小さく始める方法についてです。

小さく始めて無理なく続ける【50代から趣味で人生充実】
趣味は本格的にやらなければ意味がない。
俺はずっとそう思い込んでいた。
だがその考えこそが、最初の一歩を踏み出す妨げになっていた。
妻を亡くしてしばらくしてから、読書を趣味にしようと考えた。
書店で目にした小説の帯に「人生は何度でもやり直せる」と書かれていて、胸に突き刺さった。
だが家に帰ると、数ページ読んだだけで本を閉じてしまった。
「最後まで読まなければ」と自分を縛っていたからだ。
気持ちはあるのに続かない。
積まれていく本を見て、自己嫌悪だけが積み上がっていった。
「結局、自分には無理なんじゃないか」
そんな思いに押しつぶされかけていた。
◆ ◆ ◆
そこで私は考え方を変えました。
「1日10分だけ」
「1章でなくても、気になる言葉を一つノートに書き留める」
そんな小さなルールをつくったんです。
すると不思議なことに、読書は義務ではなく心を落ち着ける時間になりました。
気づけば、読書が日常のささやかな支えとなり、前を向く力をくれるようになったんです。
大切なのは、小さく始めることです。
完璧でなくても構いません。無理のない形で続ければ、それが趣味になるのです。
たとえば——
- 寝る前に10分だけ本を開く
- 通勤電車で1ページ読む
- 心に響いた一文をノートに残す
この程度のことから始めてみましょう。
やがてその小さな習慣が、人生を彩る大きな流れに変わっていきます。

仲間を見つけて楽しみを広げる【50代から趣味で人生充実】
「現地に行っても知り合いがいないと気まずいのでは?」
「若い人ばかりで浮いてしまうのでは?」
そう感じて、一歩が重くなることはありませんか?
ですが、趣味はひとりで完結させる必要はありません。
仲間がいるだけで、楽しさは何倍にもふくらみます。
◆ ◆ ◆
俺も最初は、バスケットボール・Bリーグの試合を一人で観に行った。
妻を見送ってからしばらく、誰とも予定を合わせる気になれなかったからだ。
会場のざわめきに身を置きながら、心だけはどこか遠くにいた。
隣の席の男性が、スティールに沸いた直後、手を差し出してきた。
「ナイスディフェンス! 今日は来てよかったですね」
ぎこちなくハイタッチを返すと、自然に会話が生まれた。
彼は同年代で、毎試合、同じブロックにいる常連らしい。
「よかったら、前半のアップのときにいつも、あいさつしてる輪に来ません?」
次の試合、恐る恐る合流してみた。
選手のコンディションや相手の戦術、昔話。
──知らないうちに笑っていた。
「一人で来ても、一人で帰らなくていい」
その夜、帰り道でそう呟いていた。
俺は、応援するチームだけでなく、観戦仲間という居場所を見つけたんだ。
◆ ◆ ◆
仲間づくりは難しくありません。最初の一言と、ちょっとした工夫で十分です。次の小さなコツから始めてみてください。
- Xで同じチームを応援している人と事前にやり取りをしておき、現地で「いつも投稿見ています」と声をかける。オンラインからオフラインへ自然につなげるのが安心です。
- 会場でよく見かける人には、まずは「こんにちは」と軽い挨拶から。回数を重ねるだけで距離が縮まっていきます。
- のど飴など、ちょっとした差し入れをすると、不思議と会話が生まれやすくなります。負担にならない小さな気遣いが信頼につながります。
- 応援スタイルは人それぞれ。写真撮影の可否や応援の仕方など、知り合った人や座った席の周囲のルールを尊重すると、関係はスムーズに育ちます。
一人の趣味が、やがて仲間と過ごす居場所に変わっていくんです。

日常に趣味を溶け込ませる【50代から趣味で人生充実】
「忙しい毎日に、趣味の時間をどう差し込みますか?」
「三日坊主にせず、静かに続けるコツはありますか?」
答えは、趣味を「別枠」にせず日常の流れへ溶かすことです。
ポイ活は、その練習台に最適。
お金目的ではなく、時間の使い方の再設計として取り入れるのが肝心なんです。
◆ ◆ ◆
俺は、妻を見送ってから家に帰るたび、空っぽの食卓に座り込んでいた。
テレビをつけても何も残らない。
「今日、俺は何をやったのか」
自分に問いかけても、答えが出ない日が続いた。
そんなとき、朝のコーヒーを淹れる数十秒で広告を一つタップした。
夜は寝る前にアンケートを一問だけ。
馬鹿らしいほど小さい行為だが、「今日もやれた」という手応えが胸に灯ったんだ。
数字ではなく、継続という過程が自分を支えると、遅れて理解した。
俺に必要だったのは、稼ぐことではなく「自分の時間を取り戻すこと」だった。
◆ ◆ ◆
ここからは、ポイ活を習慣化して日常に溶かす具体策です。
根性は不要。仕組みで回します。
- トリガー連結:既存の行動にポイ活を紐づけます。朝のコーヒー=広告1つ、トイレ休憩=1タップ、テレビCM中=アンケート1問。時間と場所をセット化しておくと、自然に続きます。
- 日記化:家計簿ではなく“1行日記”で記録します。「朝1pt/昼広告1つ/夜アンケ1問」——その日の“足跡”が残ると、また明日もやりたくなります。
- ご褒美の循環:貯まった数百円・数千円は、趣味や小さな贅沢に全部使うと決めます。良いコーヒー豆、文庫一冊、家族で一皿プラス。ポイ活自体が楽しみの原資に変わり、軽やかに続きます。
- 今日「ひとつだけ」:思い立ったら、いきなり完璧を目指さず“ついでの1アクション”から。スマホを開く前にアプリ1つ、ニュース前に広告1回。「今日すぐ」の一回がリズムの起点になります。
- 心のチューニング:成果が薄く感じる日は、「やれた自分」を褒める・「数分のセルフケア」と捉える——数字より気持ちの価値を見直すと、また軽く動けます。
「たった一回でいい。今日の自分を、少しだけ前へ」
生活の水脈に、静かな楽しみの島を置く。ポイ活は、その合図なんだ。

まとめ【50代から趣味で人生充実】
ここまでのポイントを、もう一度だけ整理します。どれも今日から実行できます。
- 小さく始める:読書は1日10分、ページは1枚でも十分です。完璧より継続を優先します。
- 仲間を見つける:事前にXで軽く交流→現地で「いつも投稿見ています」と一声。よく見かける人には挨拶を重ね、のど飴などの小さな気遣いで距離が縮まります。
- 日常に溶かす:既存の行動と連結して仕組み化。コーヒー=読書、歯みがき=ポイ活1タップ、帰宅=観戦準備のチェック。記録は1行でOKです。
あなたの一歩が、心の支えになる。

次回予告と小さなお願い【50代から趣味で人生充実】
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次回は——
「50代男性の健康診断で注意すべき数値と対策法」
- 上がりやすい指標の見方
- その場しのぎにしない生活調整
- 病院・市販・自宅ケアの役割分担
「体を守ることも、趣味を続ける大切な準備」




